「定年後に“勤めてよかった”と思える会社を」― 庄司鳶工業・代表が語る、仲間と成長し続ける組織のカタチ

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川崎市に根ざし、鳶・足場工事から基礎、外構工事まで、街の暮らしを支える庄司鳶工業株式会社。同社を率いる庄司代表は、どのような想いで会社を設立し、仲間と共に未来を築いているのか。その飾らない言葉の奥にある、社員一人ひとりへの深い愛情と、絶え間ない成長への情熱に迫りました。この記事を読めば、あなたが庄司鳶工業で働く未来が、きっと見えてくるはずです。


きっかけは「守るべき家族」のため。予期せぬ独立から始まった挑戦


インタビュアー:庄司代表はどのような経緯で建設業界に入られたのでしょうか?


庄司代表: 実は、特別な志があったわけではないんです。学校を辞めて、とにかく働かなければならなかった。本当に単純に、「仕事をしないと」という一心で、たまたま縁があったこの業界に飛び込みました。


インタビュアー: 最初から独立を目指していたわけではなかったのですね。


庄司代表: ええ、まったく。2011年に創業しましたが、その時ですら「社長になりたい」という気持ちは特にありませんでした。ただ、当時勤めていた会社の経営が傾き、給料の支払いが遅れるようになってしまったんです。


その頃にはもう結婚して、子どもも2人いました。「このままでは家族を守れない」という危機感が、私の背中を押したんです。転職も考えましたが、どうせなら自分で挑戦してみよう、と。仕事そのものは大好きで、毎日ひたむらさに向き合ってきた自負はありましたから。


最大の苦難と、前へ進む力。資金を「捨てた」決意

インタビュアー: やむにやまれぬ状況でのご決断だったのですね。創業当時は、やはりご苦労も多かったのではないでしょうか。


庄司代表: 一番は、やはりお金の問題ですね。元請け会社が倒産し、約2000万円もの工事代金が未払いになってしまったんです。個人事業主としてスタートしたばかりの時期でしたから、本当に大きな打撃でした。


インタビュアー: 2000万円…それは想像を絶します。どのように乗り越えられたのですか?


庄司代表: もう、ひたすら前を向いて頑張るしかなかったですね。その2000万円は、回収するのではなく「捨てた」と思って、気持ちを切り替えました。


インタビュアー: 回収しようとは思わなかったのですか?


庄司代表: もちろん考えましたが、相手は完全に倒産していて、回収はほぼ不可能でした。仮に裁判を起こして時間と費用をかけても、戻ってくるのは僅かな金額でしょう。そのために立ち止まるくらいなら、新しい仕事で取り返した方がずっといい。そう判断して、次に進むことを選びました。


この経験は辛いものでしたが、どんな困難があっても、下を向かずに前へ進み続けるという、今の私の経営姿勢の原点になっているのかもしれません。



現状維持はしない。全社員が「社長」である組織へ

インタビュアー: 多くの困難を乗り越え、会社をここまで成長させてこられた中で、これだけは譲れないという「軸」は何でしょうか?


庄司代表:「現状維持をしない」こと。常に成長し続ける、ということです。それは会社の売上や規模だけでなく、社員一人ひとりの成長も含まれます。


インタビュアー: 社員の皆さんの成長、という点では、どのような教育を意識されていますか?


庄司代表: 私たちが目指しているのは、常に場面場面で臨機応変に対応できる「スペシャルな人間」を育てることです。大手企業のように決まりきったマニュアルがあるわけではありません。だからこそ、社員一人ひとりが「自分ならどうするか」を考え、行動する力が求められます。


建設現場のチームリーダーである「職長」たちには、いつもこう伝えています。「君はそのチームの社長なんだ。5人のチームなら、5人の社員を率いる社長として、責任を持って現場をまとめてくれ」と。


インタビュアー: 皆が経営者視点を持つ、ということですね。


庄司代表: その通りです。もちろん、その責任感をやりがいに感じる者もいれば、重荷に感じる者もいます。だからこそ、常に社員一人ひとりとの対話を欠かしません。現場のリーダーとしての悩み、チームとしての課題、そういったことを常に共有し、一緒に考える。技術だけでなく、人として、リーダーとして成長していける環境を、これからも追求し続けます。


この言葉は、これから入社する未経験者の方にとっても、常に新しい技術を学び、成長できるチャンスがあることを意味しています。


本当のゴールは会社の規模じゃない。仲間と笑い合える未来


インタビュアー: ご自身の代で、会社をどこまで大きくしたい、といった目標はありますか?


庄司代表: 実は、会社の規模に対して、具体的な数値目標というのはあまりないんです。それよりも大切にしている夢があります。それは、今いる社員たちが定年を迎えた時に、「この会社にずっと勤めてきて、本当に良かったな」と心から思える会社であることです。


インタビュアー: 社員の皆さんの、引退後の人生まで見据えていらっしゃるのですね。


庄司代表: ええ。あと25年、30年経って、みんなで定年退職したあとも、一緒にゴルフに行ったり、波乗りをしたり。歳をとっても楽しめることを、仲間として続けられたら最高じゃないですか。その時に「いい会社だったよな」と笑い合える。それが私の究極の目標です。


庄司代表:創業当時から一緒に戦ってくれた仲間は、家族同然です。彼らの人生が、庄司鳶工業で働くことを通じて、より豊かになってほしい。「ここで頑張って、人間としても成長できた」。そう思ってもらえることが、私にとって何よりの喜びです。


多様性とは「最高の居心地」。友達と遊ぶように、仲間と集う


インタビュアー: 採用サイトでは「多様性を大切にしている」と拝見しました。庄司鳶工業様ならではの「多様性」とは、どういった部分に現れていますか?


庄司代表: 色々な捉え方があると思いますが、うちの会社で言えば、それは「居心地の良さ」かもしれません。とにかく、みんな本当に仲がいいんですよ。


庄司代表:仕事終わりに社員と飲みに行くのが、まるで昔からの友達と遊んでいるような感覚なんです。夏休みには、社員とその家族たちと一緒に旅行に行くこともあります。


インタビュアー: 会社の仲間と、ですか?


庄司代表: そうなんです。他の会社の経営者の方と話すと、「仕事が終わったら社員とは会いたくない」なんて話をよく聞きますが、うちは全く逆ですね。昨日も、社員と二人で飲んでいましたし(笑)。もちろん、プライベートを重視する人に無理強いはしません。来たい人が集まる。それがうちのスタイルです。


社長と社員という壁を感じさせない、この距離の近さが、何でも話せる風通しの良い雰囲気を作っているんだと思います。


【未来の仲間へ】

庄司鳶工業は、まだまだ成長していく会社です。しかし、そこには「仲間と共に成長したい」という熱い想いと、社員の人生を本気で考える温かい心があります。


この記事を読んで、私たちの想いに少しでも共感してくれたなら、ぜひ一度、あなたの話を聞かせてください。共に未来を築き、いつか「この会社でよかった」と笑い合える日を、楽しみにしています。


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